ラモン・ブリマン サンタ・クララ村での一週間の共同生活 “CONVIVENCIA DE UNA SEMANA EN LA COMUNIDAD DE SANTA CLARA”



 サンタ・クララ村での一週間の共同生活


私はラモン・ブリマンです。ワスパンの住民で、森林工学技師です。技術顧問や森林の種目の調査の申請がある村々で仕事をしています。
今日、私が語るのはサンタ・クララ村で過ごした一週間の経験についてです。

月曜から金曜の平日は、朝の5時から食事の仕度が始まり、その後、成人男性と10歳以上の学校に通っていない子どもたちは農場に向かいます。作物を荒らす動物を追い払い、旬の穀物や実を捜し、さらに時間が許せば釣りや、村への帰り道にいる野生動物の狩りをします。

このような仕事が日常ですが、全く違うときもあります。村人の誰かが亡くなったり、あるいは(村を訪問中の)よそ者が亡くなったりすると、村人全てが連帯し、遺族に付き合います。こういった場面では伝統の掟として誰も農場に働きに行ったりしません。もし、農場に出てしまった場合には、村のリーダーたちに罰を受けます。

また、他方、収穫や、木、(屋根を作るための)椰子の葉、竹の切り出しには、月の動きが重要視されます。老人によれば、収穫物や切られた木に(木食い)虫が現れ、卵を産み、後に卵が孵化して、木や椰子の葉や収穫物の種をだめにしてしまうことがあるようです。

土曜日は清掃日として村中が組織されます。(掃除当番でない)家族は、村の自治領内の森や川で猟や魚釣りをします。

日曜は聖なる日となり、村人はみな一番立派な服を着て、それぞれの信仰の教会に出向きます。そのため、日曜日は集会や研修会等の実施が制限されますが、正午以降ならば問題ありません。
先住民村ではこういった規範がしっかりと遵守されているため、村を訪れる訪問者はニカラグア大西洋岸自治地域の先住民村の文化を尊重しなければならないのです。


Abril de 2013, Digital Storytelling Workshop, Waspam, Nicaragua

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